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環境負荷を軽減するサスティナブル梱包について解説。すぐ始められる素材選びと実践ポイント

近年、EC事業者を中心にサスティナブル梱包への関心が高まっています。

しかし「何から始めればいいかわからない」「エコ素材に変えればいいだけ?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、サスティナブル梱包とは何かをはじめ、環境負荷を抑えるアプローチ方法・代表的な素材の特徴・素材選びのポイントまでまとめて解説します。

サスティナブル梱包の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

 

サスティナブル梱包とは環境負荷を抑える発送方法

サスティナブル梱包とは、環境への負荷をできるだけ減らしながら商品を発送する方法です。

近年はSDGsや脱プラスチックへの関心の高まりを背景に、廃棄物の削減やCO2排出量の抑制、リサイクルしやすい素材の採用など、環境に配慮した梱包を取り入れる企業が増えています。

ただし、「エコ素材に変えれば十分」ではありません。

環境に配慮した素材でも、強度不足による破損や分別のしにくさが原因で顧客の負担になったり、資材コストが増加したりする可能性があるためです。

商品を安全に届けられるかを前提とし、コストに見合っているか、顧客にとって使いやすいかまで含めて考えることが重要です。

サスティナブル梱包とは、「環境配慮」と「実用性」のバランスを取りながら、自社の商品や顧客に合った方法を選ぶ取り組みといえるでしょう。

梱包をサスティナブルにするアプローチ

では、梱包をサスティナブルにするアプローチにはどのようなものがあるのでしょうか。

具体的には、以下3つのアプローチがあります。

アプローチ方法
【素材を変える】
再生紙を使用した段ボールや紙製緩衝材など、環境負荷を抑えやすい資材へ変更する。
【量・サイズを最適化する】
必要以上に大きな箱や過剰な緩衝材を避け、商品サイズに合った梱包へ見直す。
使用資材の削減・配送効率の改善・CO2排出量の抑制につなげられる。
【再利用できる設計にする】
繰り返し使える梱包材や、再利用しやすいパッケージを採用し、廃棄物削減につなげる。

これら3つは、組み合わせておこなうことが重要です。

たとえば、再生素材の段ボールに変更しても過剰包装のままでは廃棄物は減りません。

また、再利用できる設計にしても、梱包材は使用を重ねることでいずれ劣化するため、環境負荷を抑えやすい素材を選ぶ視点も欠かせません。

素材・量・再利用性をセットで見直してはじめて、サスティナブル梱包の効果が最大限に発揮されます。

 

サスティナブル梱包では、「どの素材を使うか」だけでなく、「どれくらい使うか」「再利用しやすいか」まで含めて見直すことが大切です。

サスティナブル梱包で使われる代表的な素材

サスティナブル梱包で使われる資材は、大きく「再生素材」「バイオマス素材」「生分解性素材」の3種類に分けられます。それぞれの特徴と向いている用途を確認しておきましょう。

再生素材

再生素材とは、使用済みの紙やプラスチックを回収・加工して作られた素材です。

代表的なものには再生紙を使用した段ボールや紙製緩衝材があり、新たに木材資源を使わないため製造時のCO2排出量を抑えられるほか、資源ごみとして回収・再生できることから、廃棄物の削減にもつながります。

外見上は通常の段ボールとほぼ変わらないため、顧客に特別な説明をしなくても自然に受け入れてもらいやすく、はじめてサスティナブル梱包に取り組む方にとって導入しやすい選択肢です。

バイオマス素材

バイオマス素材とは、植物などの生物由来の原料から作られた素材です。

従来の石油由来プラスチックと異なり、原料となる植物が成長過程でCO2を吸収するため、製品のライフサイクル全体で見たときの温室効果ガスの排出量を抑えられる点が特徴です。

梱包資材としては、主にサトウキビやトウモロコシを原料としたバイオマス素材が活用されており、OPPフィルム、緩衝材、テープなど幅広い選択肢があります。

脱プラスチックを進めたいものの、防水性や耐久性の面で紙素材では代替できない場合の選択肢として検討すると良いでしょう。

生分解性素材

生分解性素材とは、使用後に微生物の働きによって水やCO2などへ分解される素材のことです。

生分解性プラスチックや植物由来原料を使用した梱包資材で、廃棄後に自然へ還りやすい点から、プラスチックごみ削減につながる素材として注目されています。

袋類や緩衝材など梱包用途に対応した製品も多く、環境配慮への取り組みをブランドメッセージとして発信したい場合にも活用できます。

 

「使い終わったら自然に還る」という特徴は消費者にとって直感的に理解しやすく、環境意識の高い顧客層へのアピールポイントになるでしょう。

サスティナブル梱包の素材選びで失敗しないチェックポイント

サスティナブル梱包では、「エコ素材であれば何でも良い」というわけではありません。

環境配慮と実用性のバランスを取りながら、自社の商品や顧客像に合った素材を選ぶことが重要です。これからお伝えする4つのポイントを確認しておきましょう。

商品サイズ・重量との相性

サスティナブル梱包への切り替えを検討する際、まず確認したいのが商品サイズ・重量との相性です。

環境配慮を意識するあまり、商品に対して強度の足りない素材を選んでしまうと、配送中の破損につながるリスクがあります。

 

たとえば、再生素材の段ボールは通常品と同等の強度を持つ製品が増えていますが、重量のある商品や精密機器を発送する場合は、素材の強度規格を事前に確認することが大切です。

また、商品サイズに対して箱が大きすぎると、緩衝材の使用量が増えてかえって廃棄物が増えてしまいます。

サスティナブル梱包では環境配慮と商品保護の両立を意識しながら、商品に合った素材やサイズを選ぶことが重要です。

コスト

サスティナブル梱包を導入するときは、コストとのバランスも重要です。

環境配慮型の資材は通常品と比べて単価が高くなるケースが多く、とくにバイオマス素材や生分解性素材は割高になりやすい傾向があります。

 

一方で、梱包サイズの最適化や過剰包装の見直しによって、使用資材や配送コストを削減できるケースもあります。

単純な資材単価だけで判断するのではなく、梱包資材の使用量や配送費、長期的な運用コストまで含めて検討することが大切です。

ブランドイメージとの一致

サスティナブル梱包を導入する際は、自社のブランドイメージと素材の見た目・質感が一致しているかも確認しておきましょう。

たとえばナチュラル・オーガニック系のブランドは、クラフト紙や再生素材との相性が良く、梱包そのものがブランドの世界観を伝える役割を果たします。

ハイブランド・高単価商品なら、白や黒など洗練されたカラーの箱や和紙系緩衝材を取り入れることで、ブランドイメージと環境配慮を両立できるでしょう。

 

一方で注意したいのが、顧客への見え方です。

シンプルな再生素材への切り替えは、環境配慮の取り組みとして好意的に受け取られることが多い反面、過度に簡素な梱包をすれば「雑」「安っぽい」と受け取られるリスクもあります。

同梱メッセージや外箱への一言添えなど、「意図的な選択である」ことを顧客に伝える工夫をあわせて検討し、ブランドイメージを損なわずにサスティナブル梱包を運用しましょう。

顧客目線での分別・リサイクルのしやすさ

サスティナブル梱包は、使用後に顧客が分別・廃棄しやすいかどうかまで考慮することが大切です。

どれだけ環境配慮型の素材を使用していても、分別方法がわかりにくかったり、処分に手間がかかったりすると、利用者の負担につながってしまいます。

たとえば、紙素材の緩衝材や再生段ボールは資源ごみとして回収できる自治体が多く、顧客にとって処分しやすい素材といえます。

 

一方で、気泡緩衝材付きの紙封筒のように、紙とプラスチックを組み合わせた複合素材は分別が難しく、誤った方法で廃棄されるケースも少なくありません。

サスティナブル梱包を取り入れる際は、「顧客が迷わず処分できるか」という視点を持つことで、環境配慮の取り組みをより実効性のあるものにできます。

サスティナブル梱包にするにはまず1素材の切り替えから始めよう

本記事ではサスティナブル梱包について、どのような発送方法なのか、素材や選び方のポイントなどを解説しました。

サスティナブル梱包を始めるにあたって、すべてを一度に変える必要はありません。

 

一気に梱包資材や運用方法を変更すると、コスト増加や梱包作業の混乱、配送品質の低下につながる場合もあります。

まずは、紙製緩衝材への変更や生分解性プラスチックの袋の導入など、できるところから1素材ずつ試してみましょう。

小さな切り替えの積み重ねが、環境負荷の着実な削減につながります。

自社の商品や顧客に合った方法を選びながら、無理なく継続できる形で取り入れていきましょう。

監修者紹介

日本最大級の梱包資材通販サイト、梱包材の専門店【コンポス】の代表。
長年、梱包資材業界に携わり、多種多様なお客様のご質問やお悩み、ニーズにお応えしてきました。
梱包資材に関するご質問やお悩みは何でもお気軽にご連絡ください。

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