クラフトテープとは?特徴やほかのテープとの違い、選び方を解説
段ボールの梱包によく使われる茶色いテープ、正式名称を「クラフトテープ」といいますが、実際のところ特徴や種類まで正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。
「ガムテープ」と呼んでいる方も多いかもしれませんが、実は両者は別物です。
クラフトテープには複数の種類があり、用途に合わせて使い分けることで梱包の効率や仕上がりが変わります。
また、布テープやOPPテープなど似たような梱包テープも多く、どれを選べばよいか迷う方も少なくないでしょう。
本記事では、クラフトテープの基本的な特徴と種類、メリット・デメリット、ほかのテープとの違いを比較表でわかりやすく解説します。
梱包テープ選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
クラフトテープとはクラフト紙の片面に糊が付いた粘着テープのこと

クラフトテープとは、クラフト紙(茶色い紙素材)の片面に粘着剤を塗布した梱包用テープのことを指し、段ボール梱包で広く使われている、もっとも一般的な紙製テープのひとつです。
原料のクラフト紙は木材パルプを主原料とし、繊維が長く丈夫であるため、軽量でありながら一定の強度を備えているのが特徴です。
クラフトテープの粘着剤には主にゴム系やアクリル系が使われており、段ボールの表面にしっかり密着しやすい設計になっています。
そのためクラフトテープは梱包用途でも十分な耐久性を発揮し、ネット通販や引っ越し、倉庫作業など幅広いシーンで梱包時に利用されています。
手でまっすぐ切れるタイプが多く、カッターやテープカッターがなくても作業できる点も、現場で重宝される理由のひとつでしょう。
また、日常的に「ガムテープ」と呼ばれることが多いですが、厳密にはクラフトテープとは別物です。
本来のガムテープとは、クラフト紙に水溶性の糊を塗って乾燥させたもので、切手と同じように糊面を濡らして貼り付けるタイプのテープを指します。
現在の梱包現場ではほぼ使われておらず、私たちが普段「ガムテープ」と呼んでいるのは正確にはクラフトテープです。
クラフトテープの種類
ここからはクラフトテープの種類について見ていきましょう。
標準タイプ
標準タイプのクラフトテープは、一般的に使用されているタイプで、表面にラミネート加工が施されているのが特徴です。
水や湿気に強くなっており、多少の雨や結露がある環境でも粘着力が落ちにくい設計になっています。そのため、ネット通販の発送や倉庫作業など、日常的な梱包業務に幅広く対応できます。
また、テープ表面にツヤがあり、強度も安定しているため、段ボールの封かん用途としてバランスのよい性能を持っているのも特徴です。
一方で、ラミネート加工がされている分、油性ペンでも文字が書きにくいというデメリットがあります。送り状とは別に注意書きをしたい場合は、後述する非ラミネートタイプのほうが適しています。
日常的な梱包作業で「とりあえず迷ったらこれ」といえる、汎用性の高いクラフトテープです。
ラミネート加工のないタイプ

ラミネート加工のないクラフトテープは、クラフト紙そのままの質感を活かしたタイプです。
最大の特徴は、表面に直接文字を書き込める点にあります。油性ペンやボールペンでも書きやすく、「取扱注意」や「天地無用」などの注意書きをその場で記入できるため、現場での柔軟な対応が可能です。
また、紙素材のみで構成されているため、段ボールと一緒にそのまま古紙回収に出しやすく、分別の手間を減らせる点もメリットといえます。
ただし、ラミネート加工がない分、水や湿気にはやや弱く、雨天時の配送や冷蔵・冷凍品の梱包には不向きです。
環境配慮や筆記性を重視する場合に適していますが、使用環境によっては粘着力が低下する可能性があるため注意しましょう。
色付きタイプ

色付きタイプは、青・赤・緑・白などのカラーが付いたクラフトテープで、識別や仕分けを目的とした業務用途から、見た目を整えたいギフト用途まで幅広く使えます。
たとえば配送先ごとに色分けしたり、商品カテゴリーごとに区別したりすることで作業効率を高められ、倉庫や物流現場では誤出荷防止の対策として活用できます。
イベント発送やギフト用途などで梱包の印象を少し工夫したい場合にも、見た目に変化をつけられることから役立ちます。
基本的な性能は標準タイプと同様であることが多く、用途に応じて視認性をプラスしたいときに活用できるクラフトテープです。
文字入りタイプ

文字入りタイプのクラフトテープは、「取扱注意」「ワレモノ注意」「天地無用」などの注意喚起があらかじめ印刷されたクラフトテープです。
梱包時に別途ラベルやシールを貼る必要がなく、テープを貼るだけで注意表示ができるため、作業効率の向上と貼り忘れ防止につながるのが大きなメリットです。
視認性が高いため、配送業者側にも注意点が伝わりやすいでしょう。
一方で、印字内容が固定されているため、用途が限定される点には注意が必要です。
汎用的に使いたい場合は標準タイプとの併用がおすすめです。
クラフトテープのメリット

クラフトテープのメリットは、以下のとおりです。
| メリット | 概要 |
| コストが安い | 比較的安価で、大量に使う梱包作業に向いている ネット通販や倉庫作業など、使用頻度が高い現場でもコストを抑えやすい |
| 軽量で手で切れる | 紙素材のため軽く、ハサミやカッターが不要。 長時間の作業でも負担になりにくい |
| 処分しやすい | 紙素材のため処分しやすく、自治体によってダンボールと分別しないで出せる |
クラフトテープは「扱いやすさ」と「コストの安さ」のバランスに優れており、日常的な梱包作業に適したテープです。
とくに作業効率を重視する現場では、手で切れる点が大きなメリットとなるでしょう。
クラフトテープのデメリット

クラフトテープは扱いやすくコスト面でも優れていますが、用途によっては注意すべきデメリットもあります。主なポイントを以下にまとめました。
| デメリット | 概要 |
| 重いものの梱包に 不向き |
紙素材のため強度に限界があり、重量物の梱包では切れたり裂けたりする可能性がある |
| 重ね貼りに向かない | 上から貼り重ねても密着しにくく、補強用途や小さな箱の梱包には不向き |
| ラミネート面は書き込みにくい | 表面にラミネート加工があるタイプは、油性ペンでも文字が書きにくい |
クラフトテープは日常的な梱包には十分な性能を備えていますが、重量物や水濡れリスクがある場面では注意が必要です。
用途に応じてほかのテープと使い分けることで、より安全で効率的な梱包が可能になります。
クラフトテープとほかのテープの違い

最後に、クラフトテープとほかのテープの違いを見てみましょう。
| 種類 | 主な素材 | 価格 | 粘着力 | 手切れ性 | 耐水性 | 用途 |
| クラフトテープ | 紙 | ◎ | 中 | ◎ | △ | 段ボール梱包、一般的な発送作業 |
| 布テープ | 布+ ポリエチレン |
△ | 強 | ◎ | 〇 | 重量物の梱包 |
| OPPテープ | ポリプロピレン | ◎ | 強 | × | ◎ | ネット通販、長期保管の梱包 |
| 養生テープ | ポリエチレン | 〇 | 弱 | ◎ | 〇 | 仮止め、引っ越し時の保護 |
| マスキングテープ | 和紙 | 〇 | 弱 | ◎ | △ | 塗装養生、軽い固定・装飾 |
クラフトテープは、コストの安さと手で切れる扱いやすさが特徴で、日常的な段ボール梱包に適したバランスのよいテープです。
一方で、重量物の梱包や水濡れの可能性がある場合は、粘着力や耐水性に優れた布テープやOPPテープを選ぶなど、用途に応じた使い分けが重要です。
クラフトテープを使いこなして梱包上手になろう!たくさん使うならコンポスが便利

本記事では、クラフトテープの特徴や種類、ほかのテープとの違いについて解説しました。
一口にクラフトテープといっても、ラミネート加工の有無やカラー・印刷の違いによってさまざまな種類があり、選び方によって作業効率や仕上がりが大きく変わります。
まずは用途と使用環境を整理したうえで、自分の現場に合ったタイプを選ぶことが大切です。
また重量物の梱包や水濡れのリスクがある場合は、布テープやOPPテープも視野に入れながら使い分けると、より安全で効率的な梱包が実現できます。
クラフトテープをはじめとする梱包資材をまとめて揃えたい方には、梱包資材専門店のコンポスがおすすめです。
種類・サイズともに幅広く取り揃えており、まとめ買いにも対応していますので、梱包コストを抑えながら効率よく調達したい方は、ぜひご活用ください。


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